2009 年 6 月 10 日 のアーカイブ

田ノ浦温泉に代々伝わる木造の弘法大師坐像

2009 年 6 月 10 日 水曜日

この木像は明治三十三年、旧五月十五日、博多の仏師熊本清三郎氏制作によるもので、昭和五十八年十月下旬に清三郎氏二男、熊本大次郎氏に修復して頂きました。

?田ノ浦温泉は「弘法大師伝説の秘湯」と語り継がれており、2005年10月8日に日本文理大の河野 忠先生が「弘法大師の名水」調査に来られました。

以前から伝わる弘法大師像は火事で焼失したやに聞いています。旅館の前の入り江は、泊ヶ浦と呼ばれ遣唐使船が嵐を避けて停泊したことがあったそうです(現在、泊ヶ浦漁港)。この付近が開拓される昭和初期以前は水深も深く砂地の入り江で松や杉の大木が両岸に生い茂り、それは見事な眺めであったといいます。